エバラじゃないよ。
チェ・ゲバラことエルネスト・ゲバラといえば言わずと知れたアルゼンチン出身の革命家。
フィデル・カストロらと共にキューバ革命を指導した英雄ですね。
そのカリスマ性は南米に止まることなく世界中にファンが多く、何をした人かをよく知らなくても顔と名前は目にしたことがある、という人は日本においても多いのではないでしょうか。
例によって写真と本文は関係ありません。

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そんなわけで今回はゲバラを扱った2つの作品、「ゲバラ覚醒」と「モーターサイクル・ダイアリーズ」。
「ゲバラ覚醒」はドラマ化もされた医療サスペンス「チーム・バチスタの栄光」シリーズで有名な海堂尊センセイの小説で、なにやらやたら長編(まだ続いてる模様)でゲバラの生涯を描いた「ポーラスター」シリーズの第一部。
若き日のゲバラがバイクを駆り、親友と共に南米大陸縦断旅行をした際の旅行記を元にしており。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」も同じく旅行記を元にした映画で、アカデミー音楽賞も受賞したりセンスある絵作りでバイクツーリングしたくなる映画としてもとても人気です。
で、前からなんとなくゲバラ、というかキューバには興味があったので、たまたま本屋で目に付いた「ゲバラ覚醒」を読んでみたわけですね・・・。
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さて、この「ゲバラ覚醒」は一言で感想を述べると、面白いとか言う前にとにかく読むのが大変だった。
件の旅の過程でペルーのハンセン病の診療所やチリの鉱山や農園で働く多くの最下層の人々の生活を目にし衝撃を受け、これがきっかけで徐々に共産主義へと目覚め、後の革命へとつながっていくわけだけど、とにかく台詞が説明的すぎてしまって・・・。
もちろん自分は当時の南米の政治や社会情勢には全く明るくないので、説明がないとわからないのは事実だけど、会話の度に美味しんぼのウンチクもビックリの長文で不自然な説明口調のラリーをブチ込まれると辟易してしまう。
著者のインタビューなどを拝見すると、大河ドラマではなく歴史書を書き上げたかったということらしいので、この内容で間違ってはいないのかもだけど、エンタメ作品だと思って手に取るとひどい目にあう気がするのは私だけでないと思う。
それと、史実に基づいたフィクションってことなので、話を盛るのはいいんだけど、親友の爆死とか、エバ・ペロン(マドンナ主演で映画にもなった有名な女性)との深い親交とか、史実と大きく異なり過ぎたりするのが気になってしまい。
いかにゲバラが革命家として覚醒していったかという肝心な部分が全てうさんくさく感じてしまった。
歴史書なら歴史書、ドラマならドラマとして割り切りが必要だったんじゃないかなあ。
そのへんのバランス感覚、盛り盛りなのは同じだけど、司馬遼太郎センセってすごいね・・・。
というわけで、私が消化不良になっただけで、決してつまらないわけではなかったのですが、続編を読もうという気にはなれず。
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一方、映画の「モータサイクル・ダイアリーズ」は、その人気に違わず面白い作品でした。
純度の高い青春エンタメドラマとしても楽しめるし、旅で得た他に代えがたい経験を通じてエルネストが大きく成長し、後の活躍へと繋がる決意が宿った瞬間ってのを描くことにも成功していたようにも思う。
現代と違ってバイクがソリッドでいかにも「単車」って感じだし、人々の姿も、なんだか生きる事に対する根源的な部分がむき出しに感じられるのにもしびれるものがあった。
何より若者が未知なる経験を求めバイクで旅をする。
ものすごくシンプルだけど、この一種の熱病とも思える衝動、ロマンと言い換えてもいいかしら。
無鉄砲な青春のエネルギーの発露を目にして何も感じずにいられるだろうか。
男なら、バイク乗りなら、なおのことだ。
ただ、さっき文句を言った小説を読んでいたことが映画を読み解く補助にもなったというのは皮肉かな。
ちなみに(原作となった旅行記自体が)モーターサイクルダイアリーズなんて名前だし、田舎道で大きく手を広げながらバイクを走らせる印象的なジャケットだったりするのだけど、実は愛車のノートン500は途中で壊れてしまい、バイクに乗っていたのは旅程の半分にも満たないんですよね。
のでちょっとタイトル詐欺なんじゃないかとかも思うんですけど、そういうことも、まあいっか、と思わせるパワーがある作品だと思いました。
もとい、彼が心に灯した炎がそれだけ熱かったのかもしれないなあとか。



コメント
こっそり、ばれませんように。
足跡でした。
>キユサさん
安心してください!
バレてますよ(^-^)/
初号機!!!
(エバラゲリオンだっけ?)
>tkjさん
だから焼肉じゃないんですてば><
大泉学園の「焼肉のっぽ」のタンがとてもおいしいですよ。