戻らない、鍵盤

読書&音楽生活

24年選手の我が家の電子ピアノ Roland RD-500 の鍵盤が戻らない現象(鍵盤沈み、ハンマー折れ)の修理をした話。

 

Roland RD-500

 

◆◆◆◆◆

 

高校生の頃(なんと1997年)に買って以来、昔はよく弾いていたのだけど、大人になってからはすっかりご無沙汰に。

トドメに数年前には猫達が高いところから鍵盤に飛び降りたりしたせいか、鍵盤数個が戻らなくなってしまい。

それからは完全に巨大遺跡と化していたのだけど、最近また弾きたくなったので、修理してみることにしました。

(素人整備なので責任はとれません、参考にされる方は十分にご注意を)

 

こちらがクランケのRoland RD-500さん。

幅1419×奥行391×高141mmで重量25kgの巨大戦艦ですね。

同時発音数は28音と今となってはかなりショボいですが、フルスケール88鍵、ハンマーアクション採用のリアルなタッチは時代が経ってもまだまだ健在。(と思いたい・・・)

 

Roland RD-500

 

 

鍵盤が沈んだまま戻らなくなったのは3か所。

ハンマーアクション採用のデジタルピアノではよくある現象みたいで、十中八九、ハンマーという部品が折れてしまっているのが原因なんだとか。

 

Roland RD-500

 

 

分解前に動作チェックをして故障個所にマークをしていると現場監督もとい下手人が様子を見に来ました。

かわいい顔してボーリングの玉ぐらいの重さがあるからね、この人・・・(汗

 

Roland RD-500

 

 

まず、ヨガマットや毛布等を敷いて、後側(ジャックがある部分)を下にして本体を立たせます。

RD500は下の写真にある、背面の赤枠のネジを外すと、表面の操作パネル(フタ)が蝶番でぱかーんと開きます。

また、鍵盤を分解するには、青枠のネジを外して、鍵盤の前面カバーを外す必要があります。

(後日訂正、鍵盤の前面カバーは外さなくてもイケました)

 

Roland RD-500

 

 

操作パネルを固定しているネジは左右3個ずつ、真ん中に1個の計7個です。

 

Roland RD-500

 

Roland RD-500

 

 

鍵盤の前面カバーは横一列に7個。

(後日訂正、繰り返しますが青いのは外さなくてもOKです)

 

Roland RD-500

 

 

ネジを外すと、ぱかーんと中身がオープンになります。

 

Roland RD-500

 

 

鍵盤の前面カバーが左右1か所ずつネジ止めされているのでそれも外します。

(後日追記、くどいですが外さなくも大丈夫)

 

Roland RD-500

 

 

鍵盤の前面カバーが外れました。

埃が溜まって汚いし故障の元なので掃除しておきます。

 

Roland RD-500

 

 

背面から外した14本のネジはこんな感じで全部同じです。

 

Roland RD-500

 

 

本体中の鍵盤の前面カバー2本のみ、このような短いネジになってます。

 

Roland RD-500

 

 

重量級の躯体ですが基盤部分はスッカスカです。

新しい機種は高性能でコンパクトになって重さも軽くなってるから中身も詰まってるのかな。

鍵盤部は木製の基盤の上に載っているので、それが重たいのかも。

 

Roland RD-500

 

 

鍵盤には番号が振られています。

白鍵は7種類あるけど、黒鍵盤は1種類のみのようです。

 

Roland RD-500

 

 

鍵盤は穴が突起にハマっているだけなので・・・

 

Roland RD-500

 

 

下の写真のように指で開いてあげれば外れます。

 

Roland RD-500

 

 

外れました。

可動部分には黒いグリスが塗られてました。

 

Roland RD-500

 

 

作業しやすいように、目的の鍵盤の両隣の鍵盤も外して、中を覗いてみると、折れたハンマーが落下してるのがわかります。

 

Roland RD-500

 

 

ハンマーを外します。

正常なハンマーで、右側が折れたハンマーです。

ハンマーの先っちょに重りが付いているのですが、その部分がぽっきり。

といっても正常な方もヒビが入っており、見た感じ他のハンマーも壊れるのは時間の問題って感じでした。

また、鍵盤が戻らなくなった3か所のうち1か所はハンマー折れではなく、折れたほかのハンマーが引っかかっていただけでした。

 

Roland RD-500

 

 

RD-500を始め多くのデジタルピアノでは鍵盤を戻すのにバネの力ではなく、このハンマーの重りを利用します。

鍵盤を押すと梃子の原理でハンマーが持ち上がり・・・

 

Roland RD-500

 

 

指を放すとハンマーが自重で落下して、鍵盤が押し戻される仕組みになってます。

鍵盤を戻したときに鳴るコトンという音は、ハンマーが底のストッパーに当たるときに出る音ですね。

 

Roland RD-500

 

 

機種によってはハンマーの重さを場所によって変えることで、本物のピアノのように、低音は重く、高音は軽いタッチになるようになっていますが、RD-500は全域で同じハンマーを使ってます。

(なのでハンマーが修理不可の場合は隅っこのあまり使わない部分とコンバートも可能)

 

ハンマーが勢いよくストッパーにたたきつけられる構造ではないものの、弾けば弾くほどハンマーにはダメージが残るし、極端に強い力で鍵盤を押すと、かなりの加速度でハンマーの重い先端が持ち上げられてしまいます。

それにしてはハンマーの柄の部分が華奢過ぎやしないかなあと感じてしまいます。

 

そんなわけで、アロンアルファでハンマーをくっつけてみます。

(後日追記、下の写真のではなく、「アロンアルファ耐衝撃extra」が超おススメです!)

 

Roland RD-500

 

 

パーツクリーナーで脱脂して、ハンマーのプラスチック同士というか、金属部分とプラスチック部分を接着するとまあまあガッチリ固定出来ました。

ただ、瞬間的には接着されないので、最低でも10分ぐらいは何かで押さえておく必要がある感じです。

(後日追記、「アロンアルファ耐衝撃extra」だと、こんなことをしなくてもすぐに接着していい感じでした)

 

 

 

あとはハンマーを取り付けるだけかとおもったら、ここで伏兵が登場。

黒鍵の場合、下の写真の金属の枠とハンマーのクリアランスがギリギリで。

接着剤でわずかに厚みが増したハンマーが通らず、少し力をいれたら、再びぽっきりと・・・。

 

Roland RD-500

 

 

やむをえず、やすりでハンマーを少し削ります。

ただでさえ華奢なのに削るのは誠に心もとないんですがしかたない。

 

Roland RD-500

 

 

あと、外した鍵盤を元に戻す際、可動部分の古いグリスを落としてワコーズのシリコングリスを塗りました。

このグリスでいいのかは謎ですが、くりきんとんの方が良かったかな・・・。

 

Roland RD-500

 

 

あとは、ねじ穴がバカにならないように気を付けながら慎重に元通りネジをしめたら出来上がり。

ハンマーを削ったりするあたりで苦戦しましたが、作業自体はそんなに難しくはありませんでした。

 

これでいちおう楽器は復活したけど、また壊されないように猫対策をしなくてはなりません。

その話はまた今度・・・。

 

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