ブーツの話②

バイク

その① からずいぶんと時間が経ってしまっておりますが。

あれからずっと、次期ツーリングブーツが決められずぐだぐだしていたけど、やっとこさ買ったよ!

というお話。

 

ガエルネ フーガ

 

 

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19年間酷使して壊れてしまったMaxFritzのライディングブーツの後継としてこのたび就任したのは。

じゃじゃん、イタリアの老舗ライディングブーツメーカーである「ガエルネ」のフルグレインレザーブーツとして定評のある「フーガ」というモデル。

色はグリーンでサイズは26.0cmです。

 

ガエルネ フーガ

 

 

なかなか決められなかったというか、実は前回の記事の時点で、ほぼフーガに決定しておりました。

 

最初はゴアテックスの防水ブーツが欲しなあと思ってたけど、数年で防水性能が劣化してしまうのが玉に瑕。

よく考えたら今は雨の日にバイクに乗る機会もほぼ皆無ですし、防水はさして重要ではなく。

それを要件から外したときに、見た目の好みや耐用年数を考えたらファブリックじゃなくてちゃんとしたレザーが一番だなあと。

 

今履いているMaxfritzのブーツが非常に気に入っているので、出来れば同じものがぜひ欲しかったのだけど、MaxFritzのブーツは今は全国の店舗に在庫なく、不定期で販売されるようで時期不明。

それに現行モデルと自分が履いているものはOEM先も違うので同じものは手に入りません。

 

他のレザーの編み上げショートブーツを量販店やネットで探してみてもなかなか気に入るものがなく。

唯一気になったのが、ガエルネのフーガと、その兄弟モデルの「No.145」でした。

 

この2つはデザインはもちろん、コストよりも品質重視な製品であることや、ソールの張り替え可能で長く使える他に、なんとなくこれを履いてバイクに乗ってみたいなっていう、ワクワク感が沸いたんですよね。

オフロードでガエルネを使っていたこともあり良いイメージがあったのも大きいかな。

 

で、当初はNo.145の方が気になっていたけど自分(とライディングウェアやバイク)にはフーガのグリーンが合うかなあと思いまして。

 

が、ここで一つ問題があり。

靴はしっかり試着して買いたいし、個体差の大きい手作りの革製品なら同じサイズでも見比べて決めたいので、量販店を何店舗か探してみましたが、フーガはどこにも見当たらず。

っていうか、そもそもガエルネ自体、そんなに置いていない。

 

というのも、ガエルネは日本では「ジャペックス(JAPEX)」という会社が正規代理店となって、ネット通販をしているのだけど、量販店では在庫がない製品が多いのです。

 

ジャペックスさんのネット通販では「おうちで試着」と謳って、複数取り寄せて合わなければ無料で返品・交換できるサービスがあるのだけど、一度支払わなくてはいけないし、万が一返品が受け付けられなかったらどうしようとか、なんとなくお店に行くより返品手続きする方が面倒くさい気がするという謎理論がさく裂するなどなど。

 

元々、通販とか出前とかに抵抗感が強い自分には心理的ハードルが非常に高くてですね。

 

フーガは職人による手作りで数が多くないようなので、量販店での試着は諦めた方が良さそうだなあと、根負けするまで2か月以上。

 

いちおう、量販店でガエルネの「タフギア」という人気のブーツがあったので、試着して26.5cmだと冬用の厚手の靴下で気持ちキツ目、レザーブーツなら革が馴染んで緩くなることを考慮するとちょうどいいぐらいなのを確認。

 

ちなみに私は日本人の典型であるいわゆる幅広甲高で、靴のサイズは以下の感じ。

 

リーガルのビジネスシューズやレザースニーカー:25.5cm

ニューバランスのスニーカー:26.0cm

コンバースのスニーカー:27.0cm

ダナーのトレッキングブーツ:26.5cm

コロンビアのトレッキングブーツ:26.5cm

アルパインスターズのレーシングブーツ:26.5cm

SIDIのレーシングブール:26.5cm

 

日本人向けの木型を使ってるリーガルだけ25.5cmで、幅の狭い洋物だと26.0cm~27.0cmになります。

 

ジャペックスのサイトの説明だとフーガの26.5cmは普段履きの26.5cm相当と書いてあるし、きっとイタリア製のガエルネだから26.5cmがちょうど、26.0cmが気持ち小さめなんだろうなと想定して、ジャペックスさんから26.5cmと26.0cmの2つを取り寄せたのですが・・・

 

いざ26.5cmのフーガを履いてみるとまさかのユルユルです。

 

26.0cmだと幅や長さはちょうどいいけど甲の上の余裕がかなりあるのでベストサイズは25.5cmかもしれない。

革ブーツはタイト目を選ぶのがセオリーとも言いますし。

 

でも返品・交換してキツ過ぎて履けなかったら困るし、多少緩くなっても付属の中敷きで調整可能な範囲なので、まあいいかと26.0cmに決定し、26.5cmは返品しました。

 

こういうのがあるので、初めてのものを選ぶときは通販は嫌ですね。

ジャペックスさんの実店舗があったら絶対行くのになあ。

 

 

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さて。

 

フーガの特徴のひとつが厚さが3mmもある1枚革から形成されたアッパー部。

その厚みは一般的なライディングブーツの1mm~2mmの厚みと比較するととても分厚く、非常にずっしり堅牢な作りになっています。

 

ガエルネ フーガ

 

 

一見、オールドスタイルなレザーの登山靴といった井出達をしつつも、シフトガードを装着してオフセットしたアシンメトリーなデザインになっていたり、シューレースを留めるバンドが付いていたり、2重、3重構造にして防御力を高めているなど、バイク用ブーツに最適化が図られており。

 

ガエルネ フーガ

 

 

まさに、手縫いの靴職人としてキャリアをスタートさせたガエルネの創業者であるエルネスト・ガゾーラさん(2025年時点で御年92歳で現役!)の靴職人としての技術を詰め込んだ一品となっております。

 

ちなみにフーガはガゾーラさん率いる職人チームによる手作りにこだわっており、ガゾーラさんが引退したらもう製造しないとも言われているので、入手するなら今のうちだとかなんとか。

 

ガエルネ フーガ

 

 

ソールの縫い目には透明なニスみたいなものが塗られていて防水性を高めているそうですが、ちょっとざっくり感のある塗り方で、この辺りは日本人の感覚とは違うのか、それともこれが「いい塩梅」なのだろうか。

 

ネットの口コミを見ると、これが暫くするとポロポロはがれてしまうという噂も・・・。

 

ガエルネ フーガ

 

 

ソールは定番のビブラムですね。

「ノルヴェージャン製法」なので。すり減ったらだいたい2回ぐらいまでは張替が可能です。

 

ジャペックスさんでは、ガエルネブーツの修理工房も持っているのでアフターサービスも安心。

 

ガエルネ フーガ

 

 

転倒時に怪我しやすいくるぶし部分やつま先のぶぶんは、1枚ではなく2枚の革でパッド的なものを挟み込んでいるのかな。

分厚くて柔らかい構造になっていて、ちょっと大きくて重いけど、守られている安心感がありますね。

 

ガエルネ フーガ

 

 

新旧ブーツ比較はこんな感じ。

フーガの方が一回り大きいし足首周りも太くなっているのがわかるかと思います。

 

見た目のカッコ良さはMaxFritzも引けを取らず、旧安藤製靴製だけあって細部の仕上がりの良さは素晴らしい。

ホント100点満点なんだけど、残念だなあ。

 

ガエルネ フーガ

 

 

とりあえずミンクオイルをうっすら塗布してプレメンテしました。

オイル塗ると色が濃くなったりするものもありますが、今回は特に変化なしでした。

 

ガエルネ フーガ

 

 

ところで、この靴、グリーンと謳ってますけど。

強いて言えばつま先はカーキに見えなくもないけど、ほぼほぼただのこげ茶色で全然グリーンじゃないよね。

 

あと、どうせ使っていくうちに気にならなくなるんだろうけど、色ムラが大きいですね。

返品した26.5cmと比べると、だいぶ色味の違いがあり、個体差がかなり大きいのはイタリアンのご愛敬なのかなあ。

そのあたりは「味」と言って許容できる人向けかも。

 

 

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さてと。

 

先日、早速1日ツーリングしてみましたが、履き心地はとても良好ですね。

 

最初こそ、前傾姿勢を取ると、脛に当たる部分に少し痛みがありましたが、分厚い革を使っているにも関わらず柔軟性があり、すぐに馴染んで解消しました。

新品でガチガチで動きにくいなんてことも全然なく、シフト操作もスムーズだし、バイクを降りて歩いても、新品のブーツだということを忘れるほど普通に履けちゃう。

 

脱ぎ履きがちょっと面倒なのは編み上げブーツの宿命ですが、わかっていて買っているので特に問題なし。

それに、開口部がガバッと広く開くようになっているおかげで、脱ぎ履きが思いのほかストレスになりません。

 

というわけで、20年ぐらいの長い付き合いをしていく予定なので、これからじっくり慣らして手入れして育てていきたいですね。

 

ただ、革靴の靴底の部分は足の形に合わせて沈んでクセが付いていくし、革が柔らかくなって伸びてくるので、やっぱりワンサイズ下の25.5cmを試しておきたかったなあと悔いが残ります。

 

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