その2からの続きです。
姥湯温泉で嬉し恥ずかし混浴露天をしたあとは、ここの峠道の途中にあるJR奥羽本線の峠駅へ。こちらは超山奥の秘境駅にも関わらず、年季の入った駅舎や、新幹線が通ると言う一風変わった特徴もあり結構人気スポットみたい。
ザ・峠駅
そんなわけで、姥湯温泉から峠道を数キロ下ると、お楽しみの峠駅に到着。険しかった登りと比べるとだいぶ楽ちんでした。

それにしてもなんだここは。
駅全体が大きな木造のスノーシェッドで覆われており、こんなところ来たことないぞ。この倉庫みたいなところでバイクの写真を撮りたいとずっと思っていたので、達成できて、満足満足。

かと言えば、そうではないのです。
だって峠駅ですよ。海駅とか山駅って名乗るのと同じで、お前どこの誰やねんと言う感じじゃないですか。峠の駅と言えば信州の碓氷峠の横川駅の方がずっと有名だし。
は?力餅? そんなんで勝手に峠駅界の代表みたいな顔してたら釜飯のおぎのやに怒られるぞと。
そんな風に思う諸兄もいらっしゃるかどうかわからないけど、こちらの峠駅は、秘境駅訪問家の牛山隆信氏のサイト「秘境駅に行こう!」でも日本の秘境駅第14位(ん、微妙?)に選ばれるだけあって、これぞ峠駅のなかの峠駅。
定冠詞を付けて「ザ・峠駅」を名乗るに相応しいパワーを秘めていたのであります。
何って、とにかく、かっこいい!

このかっこよさの圧倒的膂力を前にして私の貧相なボキャブラリーでは太刀打ちできるはずもなく、何を言っても駄文。駄文なのです。




電車は登り下りでそれぞれ6本ずつ。奥羽本線は、朝晩の通勤通学に2,3本走らせておけば文句なかろう、ぐらいな感じなのですね。


見物していたら、山形新幹線がゆっくりと通過。実は駅に着いてすぐにやってきたので、カメラの準備出来ていなくてブレブレで小さい写真になってしまった。残念。

それにしてもこんな山奥の秘境駅を新幹線が通るというのだからすごいですね。
なお、新幹線の通過時刻は、当然ながら時刻表には載っておらず、米沢駅または福島駅の発着時刻から割り出す必要があります。だいたい米沢から12分~15分程度だそうです。
要するに、米沢発の上りの時刻+12分 または 米沢着の下りの時刻−12分 ってことになるかと思います。


そもそもなんで、峠駅はこんな建物なのかというと。
かつて、急峻な板谷峠を越えるために奥羽本線は、スイッチバック(切り返しながらジグザグに急坂を登る方式)を採用しておりまして。スイッチバックのためのポイント(線路の分岐の機械)を豪雪から守るために、でっかいスノーシェッドを建てていたそう。

なお、この日は駅舎の良い感じのポジションに、タイヤがパンクしてJAFにお世話になっているクルマさんが陣取っており。

デコボコ道でホイールを曲げてしまったのかな。単なるタイヤ交換とか応急処置剤では対応不能らしく大事になってました。かわいそうですが、写真の邪魔になってしまったので残念 (´・ω・)
峠の力餅
峠駅でもうひとつの楽しみにしていたのが、峠の茶屋さんの「峠の力餅」です。

この力餅。この力餅が、単なるお土産的名物なポジションで名物に旨いものなしなのかと舐めてかかっていたら、すごかった。甘さ控えめのあんこも勿論ですが、とにかく餅が柔らかく滑らかで感動ものですぞ。6個入りで1000円です。

なお、持ち帰って、当日中に食べたときはすごく柔らかかったけど、翌朝には固くなっていたので、ご注意。鮮度命で、その場で食べるのが一番かもしれないですね。
峠駅の将来とか谷駅とか
こんな風景も、将来もしかすると見られなくなるかもしれません。
JR奥羽本線の板谷峠区間の旧スイッチバック3駅である大沢、峠、板谷のうち、大沢駅は既に利用者数が少ないため2024年に休止駅になり復活の予定なし。板谷駅も冬季は全線通過しているそうです。そのため、通年営業中の駅はこの峠駅のみ。峠駅の1日の利用者は2026年現在は0名~数名程度だそうです。

また、板谷峠の下をぶち抜く23Kmの「米沢トンネル」の新線が計画されており、これができると峠駅は消滅することになりそうです。まだ計画段階で着工しても工期は19年もあるそうなので遠い将来の話ではありますが。
というか、利用者数を見ると、その前に廃止されてしまいそうな気もしますが、この趣あるスノーシェッドや力餅がが無くなってしまいのは寂しいので、存続してほしいですね。
ちなみに、冒頭で触れた峠駅はあるのに、海駅や山駅はないのか問題ですけど。「谷駅」ならば、廃線した遠州鉄道奥山線にあったらしいです。

さて、帰りましょうか。

前回までと続きはこちら
その4は近日公開です。
よろしければその1からどうぞお読みください。


あ、米沢駅の時刻表や関連リンクはこちらです。



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