ニューロマンサー

秋だし連休だしバイクで走りに行きたいとか走りに行きたいとか走りに行きたいとか思うことはいっぱいだし、もうもう、やりたいことはいっぱいあるのに、が、ですが、しかし、そんな時間もお金も体力も甲斐性も猫の手もありません><
たまごは死んだ。
「マトリックス」に「ジャックイン」している「カウボーイ」達の間ではそんな噂が流れたとか流れなかったとか。
しかし、諸君にはぜひ考えてみてほしい。
私という実体、というか肉体と精神は確かにいまココに存在しているが、サイバースペースを通じて私にアクセスしている諸君からしてみれば、私とは、たまごというHNに紐付けされた、単なるテキスト化されたデータの塊に過ぎない。
重要なのは、それが何らかの意思を持ち、人格を形成している・・・ように見えるという一点のみであって、正直、過去に実在の実在した人物で既に死んでいようが、AIだろうが、どちらでもいいことだ。
そんなわけで(どんなわけで)、今回のお題は、サイバーパンクSFの金字塔として名高いニューロマンサー。
これまた随分と前に読んだので、読み終えた当初のインプレッションがすっかり失われてしまい、なにを書いていいのやら。
実は「紙の本を読みなよ」というサイコパスの帯に惹かれて手に取ったというのがきっかけだったりする。
現実世界と電脳空間がシームレスになった未来を描いたこの作品に、そんな帯があるのも可笑しな話ですけど。
ニューロマンサー



サイバーパンクの代名詞といわれる本作は、ウィリアム・ギブスンによって1984年に書かれたSF小説。
サイバーパンクとは何ぞや?ということですが、コンピューターが発展した未来の世界を舞台としていて、退廃的、反社会的ちっくな世界観が特徴なことからそう言われているということです。コトデス。
人間の脳とコンピューターが直結され、サイバースペースと呼ばれるコンピューターネットワークの中に直接入り込む(ジャックイン)したり、人間のサイボーク化が進んでたりといった世界が描かれており、その中でカウボーイと呼ばれるハッカー達やAIとの電脳空間バトルが繰り広げられる、といったお話。
と聞くと、思い浮かぶのはマトリックスと攻殻機動隊。
後にやっぱりサイバー系SFの代表作となる、これらの作品にも、大きな影響を与えたとされる作品だそうで。
自分の場合は逆で、マトリックスや甲殻の方が先で、ニューロマンサーは知らず、先述の通り、本屋で見かけた帯が気になってたまたま読んだという感じ。

お話は何故か千葉県で始まります。
しかし、名前は「ニュー・チバ・シティー」。
妖しい夜のネオンの光に、手裏剣とかニンジャとかサラリーマンとかドラッグとかヤクザとか不良外人などが入り乱れ、欲望と暴力が乱れすぎちゃって、激しく混沌。
雨にぬれた歌舞伎町だとかラオスの歓楽街の路地裏で、汚物にまみれて地面を転がってる様子を想像してしまうから、千葉と言うか、どこの外国だよって感じです。
この世界では、コンピューターと人間の脳の直結が可能となっており、コンピューターのインターフェースはもはやディスプレイとキーボードではなく、脳に接続したケーブルになってます。
そして、漫画ちっくに、仮想世界にひゅーんと入り込んで動き回ることも出来れば、逆にコンピューターから人間の脳に直接アクセスしたり、サイボーグやAIだらけになっていたりと、もはや、従来の生物の人間が認知している世界と電脳世界の境目がなくなってる。
そんなチバで、ハッカーのケイスは過去の仕事でヘマをやらかして脳を焼かれてしまい、二度とサイバーにジャックインできない体となってしまい、酒とドラッグに溺れる日々を送ってたのだけど、ある日、アーミテジという謎の強面のオッサンと、サイボーグ化した女殺し屋のモリィというのが現れて、ケイスの体を元通りにしてやる見返りに、仕事を手伝わされることになります。というか強要されます・・・。
その仕事とは、サイバー空間の中でも最もヤバイAIである「ウィンター・ミュート」(冬寂)をハッキングせよ、というものだったのですが、実はアーミテジを雇っている黒幕が、なんと件のウィンター・ミュートだったのです。
ウィンター・ミュートは未来世界の超強力なAIなので、人智を遥かに超える能力を持っているのだけど、哀しいかなAIであるがために、その活動には制限が掛けられている。
ウィンター・ミュートの目論見とは、自身を人間にハッキングさせて制限を解除させ、半身であるニュー・ロマンサーという別人格?と一体化することによって、さらなる力を手に入れたいと目論んでいたのでした!
なんやて!?
というあらすじ・・・だと思う。

だと思うのですが、この作品にホント難しい。
話の筋はよくわからんし、登場人物の言ってる事も唐突だし、電脳空間の描写もなんだかすごいことになってそうだけど結局のところよくわからん、というような印象。
話の筋や台詞の言い回しや世界描写の「文章としてわかりにくい部分」が、翻訳本にありがちな、不自然な日本語のせいなのか、原作が元々ブッ飛んでるのかはわからないけど、本当に本当に文章がわかりにくい。
すぐ後に書くような理由で、翻訳者は本当に、この作品を理解できていたのかなあ?と思ってしまう。
次に世界観、特に電脳空間の場面が難しい。
実像化されたサイバー空間に入り込む様子は、なにせその様子を目にしたことがないどころか、概念自体が未だ一般にあまり馴染みのないものだ。
自分は攻殻を読んでいたので、なんとかイメージ出来たという様な感じで、発表された当時の読者には、それこそ、マルコポーロからモンゴルの話を聞く西洋人のような気分だったと思う。
(逆に誤った先入観をもってしまってる可能性もあるけど)
世界観に於いてはこれまたハチャメチャに退廃的でダークネスで頭が変になりそうだし、文化が縦にも横にも違いすぎて完全に宇宙人。
一方、想像していたよりも遥かに広い範囲まで、世界が作りこまれていて、ファンタジーにおける指輪物語よろしく、その世界の元祖に触れる悦びが味わえます。
読んでいても、どこまでが本当の世界で、どこまでがサイバースペースなのか境目がわかんなくなる、というある意味、作品の中の世界に取り込まれて錯覚を起こしてしまってる感覚が新鮮だったり、既に、先述の他作品で知っていたような世界観も、オリジナルはやはり強烈だなあとも思わされ、出てくる単語もエッジが利いててなんだかカッコイイ!
タイトルであり、ウィンターミュートの片割れである「ニューロマンサー」とは、「ニューロン」(脳神経)と、「ネクロマンサー」(死霊使い)を掛け合わせた造語ですが、「ロマンサー」(夢見る人)なのかなとか、多元的に解釈することも出来て、GNUとかの言葉遊びが好きなプログラマ受けしそうだなとか。
現代よりも遥かに進んだ世界のお話とは言え、さすがに30年前に考えたものなので、ある意味、現代の現実の方が、当時の未来を越えてしまっている部分も、多分にあると感じたりも。
読んでると、ここはこう書いてあるけど、今風に解釈し直すと、こんな感じのほうがいいのでは?と現代訳を楽しんだり。
そんなわけで、まあ、テストに出るわけじゃないから、よくわかんなくても、面白いし雰囲気を味わえたら、それで、まあよいとしましょう。
色々と思想めいたとことかが埋め込まれているのだけど、それ以前に、話に追いつくのが精一杯でわからず。
何周か読み直してみると、深いレベルまでわかって、考察とか知ったかとか出来るのかもしれませんけど。

コメント

  1. tkj より:

    箱根2929の旅日記かと思いました。
    千葉が舞台・・・
    やはり、ちょ千葉リンピックなサイバートンネルが鍵なのか?
    次回はやはり、おろしトンカツにします。(くるよ)

  2. たまご より:

    >tkjさん
    もう、ロマンスカーにしか見えないデス><
    と思ったら、本当にロマンスカーって書いてあった(・∀・)
    私は金目鯛が食べたいです。
    2929

  3. かじか より:

    じつは現代小説と、特にSFやファンタジーが苦手なわたし、サイコパスで散々とりあげられてるからって読むのはちょっとなぁ~
    と思ってたところインプレで名高いたまごさんが読んでるですと?!
    同アニメに『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が出てきてたとき、
    SF大好き早川厨のだんなっちが「もってる…」とつぶやいてウヘ?!っとなりました。
    虹の上を歩いたり、星々の会話を聞くとかハヘ?ってつい言っちゃった私でも読めますか、たまご先生!!
    寒くなってきたから2929美味しい!羊29!

  4. たまご より:

    >かじかさん
    ご主人さんは早川厨でしたか!
    夫婦でも趣向がだいぶ違うもんですね(^-^;
    電気羊~は映画「ブレードランナー」のモデルになった作品で、近未来のやたらダークネスで退廃した世界観はニューロマンサーに通じるところがありますね。
    話が結局なんだかよくわからないあたりも・・・。
    ニューロマンサーはやっぱり文章がわけわかんないので、おすすめかと言われると難しい気もします。
    雰囲気を味わうのはいいのですが・・・。
    何かしらの強烈なインパクトを与えられる作品であることは間違いないかと。
    2929

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