という話は以前にしましたが、今回はその映画を観ました。
監督は「嫌われ者の松子の一生」の記憶も鮮やかな中島哲也サン。
原作も見事にやられた!と思いましたが、映画も素晴らしかった。
いや、原作が好きな作品ほど映画化されてガッカリなんて枚挙に暇が無いけど、そんな中、これは「原作超え」を果たした例といってよいのではなかろうか!
もちろんどっちが良いではなくて、それぞれの良さがあるので「映画化するならこれ以上ない内容」と言った方がいいかな。
基本的に、映像と文章というメディアの違いから生じる余分な部分をそぎ落とし、再構成したような原作に忠実なシナリオですが、映画ならではのエッセンスがほどよく刺激的で、爆弾を抱えたまま走るようなハイテンションっぷりは健在でした。
特に、音楽は「はっ!」とする感じで良かったなあ。
#とかいいつつ、自分の鑑賞歴・読書歴なんて本当に僅かなので、ま、演出です・・・。
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ただ、ネットでレビューなんてものを探して読んでみると、一概に肯定的な評価ばかりでもないのですね。
動きがなくて退屈とか、ありきたり(どこらへんが?)だとか。
自分は手放しで誉めちゃったから、結構意外な気持ちです。
あらすじは、小学校の女性教師の幼い娘が亡くなったのは、事故などではなく、担任しているクラスの生徒が故意にやったものだと明らかにし復讐するというもの。
身近で現代的なテーマを扱いつつも、話は突拍子も無い。
けど、スリル溢れる犯人探しのミステリーではなく、全ては独りよがりの日記だ。
原作の感想にも書いたけど、一人称の「告白」は所詮は自分目線だから、結局最後まで何が真実なのか見抜くことが出来ないし、何が正義か、果たして命の重さは重いのかとか、明確な答えは示されません。
ある意味、深読みしてみたものの、作者の手のひらで転がされてましたっていうミスリードとか問いを楽しんだり、矛盾に悶々とする作品だと思うんです。
随所に仕掛けられている爆弾に度肝を抜かれながら。
思うに、映像という極めて表面的な表現様式に惑わされずに、目を開いて見る(という文章には大きな矛盾がありますけど)、視線で変わる真実を、ニュートラルに洞察しようと努力する素質がない人には楽しめないんじゃないだろうか。
そういう意味では、映像化するにあたっての工夫が、ちょっと足りなかったのかもしれないですね。
(なんという上から目線!)
まあ、やや繰り返しになるけど、知ろうという姿勢を持たない、持とうとしない、それどころか、その余地があることに気づこうとしない人には何を言っても無駄、というのが私の持論ですから。
個人的には本当に佳い映画だったと思います。
な~んてね。
ちょっと煽ってみました(笑)

コメント
「告白」は次々と読ませる勢いこそあったものの、そのパワーも第一章を最高潮に章が進むにつれ尻すぼみで
二回も通して読んだクセに、今考えるとそんなに優れた小説だったかなぁ?と思えてならなくて (^-^;)
短い文節の独白型文章が、一時期流行った日記型ネット小説「絶望の世界」を彷彿とさせて
実は作者は同じでネット小説の方はプラクティスだったのでは疑ったぐらい
とは言え、あの独白文をどーやって映像化したのかには興味があり…
何よりライダーの良心たまごさん大絶賛とあらば、これは観なくてはなりますまい (`・ω・´)
でっ、早速観てみたw
あの形態の小説をよくぞ映像表現したなぁと感心しちゃいました
これ、否定的な評価も多かったんだ?
ちょっとやり過ぎてダサいwトコも散見されて
原作既読の人間にとっては冗長なきらいもあったけど
延々続く独白を飽きさせず、テンポ良く、上手い事見せたなぁと
細かいカット割なんかも相当手間がかかってますよね
最後のオチの部分なんかは丁寧に少年Aの心象表現がしてあって
原作よりむしろカタルシスを感じました
ただ…これは原作の問題なんだけど、ミルク云々の件はやっぱり
ドラマツルギーの為のギミックにしか見えなくて…(^-^;)
別に徹底してリアリズムを追求しなくてもイイけど
あまりにも初っぱなから不自然だとやっぱり萎えるかなぁ(’へ’ )