春が二階から落ちてきた。
私がそう言うと、聞いた相手は大抵、嫌な顔をする。
気取った言い回しだと非難し、奇をてらった比喩だと勘違いをする。
そうでなければ、
「四季は突然空から降ってくるものなんかじゃないよ」
と哀れみの目で、教えてくれる。
そんなわけで 重力ピエロ。伊坂幸太郎2冊目。
春が二階から降って来た、か。
なかなかセンセーショナルな書き出しじゃない。
前に読んだ「陽気なギャングが地球を回す」は
サスペンスというよりも冒険モノ的な軽いノリで
テンポが良くて面白かったけど、
ちょっと薄っぺらいとも感じてました。
が、今回は、文章も洗練されて、早速、おおっ!
と感じさせる進化を果たしているし
兄と弟、父親、探偵、夏子さん。
みんなみんなキャラが光っていて(出来すぎだけど)
なかなか魅せる家族ドラマに仕上がってるかしら。
これでサスペンスとしても面白ければ・・・
先がカンタンに読めすぎてしまったのが、ちとしょんぼりです。
そういえば。
この伊坂幸太郎も石田衣良も、この前読んだ村上春樹も
登場人物が妙に物知りで、自分の考えとか気持ちを表現する為に
ウンチクとか引用を多用しているのだけど、
こういうのは流行っているのかなあ?
そこが気になるというか余分というか鼻に付くというか・・・
なんだか不自然だなと興ざめしてしまう事も。
そんな事しなくたって、せっかく良い描写があるのになあと。

コメント
タイトル見て、ピキーン!
「あ、やっぱり伊坂!」
ワタシの初伊坂は『ゴールデンスランバー』。
で、ちょっと気になった『陽気なギャングが地球を回す』を買いました。
軽いノリっぽいところに心惹かれましたのよ。。
でもまだ読んでない・・・・
>gontaさん
伊坂作品、人気がありますねえ。
重力ピエロは友達に薦められて読んだのですが、
ちょこっと薄いなあと思ってしまうのが玉に瑕です・・・。
陽気なギャングは面白いですよ。
こちらは軽いノリだけど軽いノリで語るべき作品って感じで
お話と文体があってたように思いました。
こんばんは☆僕は本にしろ映画にしろ、必要最低限以上の描写や説明をすることをよしとしないほうなので、キャラクターを利用しての心理を含めての描写が多いと「安易だな~」とか思ってしまいます。ただ、かの有名な「ブレードランナー」は当時試写会をしたところ観た人が理解できない、という理由で本来なら入れたくなかったエンディングとハリソンフォードの語りを入れた、といういきさつがあるので、一言で多いよ、とは言えないのが難しいです。
>yuukiさん
私はどっちかというと説明好きな方で、
理由とか初期衝動のようなものはすごく大事にします。
だもんで、日記やらツーレポもダラダラとだらしなく・・・。
確かにスマートに最低限に書ければそれがカッコイイのですけどね。
グダグダ言わず目で語れっていうような。
「重力ピエロ」は語りの量でなく、
その内容に薄っぺらさを感じてしまって、
そこが残念でした(ーー;