「アルキメデスは手を汚さない」
なんとも印象的なタイトルを掲げるこの作品は
小峰元の代表作でもあり、1973年の江戸川乱歩賞の受賞作。
挿絵はちょっと村上春樹風にしてみました。
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サスペンスというよりは、高校を舞台にした青春推理小説といった感じなのだが
さすがに40年前、自分が生まれるよりもはるか昔の若者達を描いているので
今となってはどうしても全面に漂う青臭さへの違和感が拭いきれず・・・。
当初は先進的だったかもしれないのだけど、どっちかというと王道に近い風味かも。
サスペンスとしては至って普通・・・。
現代の若者はジコチューでキレやすくて理解不能・・・
みたいに言われるけど、これを読むと、結局どの時代も同じ事言っているんだよね。
なんでも、古代エジプトだかなんだかの壁画にも、そんなグチが刻まれているというから
それが人間というものなのかしら。
でも、本作品に出てくる若者は、やっぱりチョット意味不明。
若々しい故の荒削りな魅力もないし、不自然過ぎると思う。
元新聞記者という筆者が大人のアタマが考えた想像上の生き物
みたいな感が否めなかった。
いやいや、所詮はフィクションなんだから
こんな高校生イネーヨ!っていう姿で構わないんだけど
だとしても、グイグイと引きこまれるような魅力に乏しいのね。
理解不能な若者なら、そんな彼らなりのココロにもっと深くダイブして
押しつぶされそうな深層を垣間見せて欲しかった。
とはいえ、一世を風靡しただけあって素材としては面白いと思う。
脳内で今風にあれこれ都合よくリメイクしていくと結構楽しめたかなあ。
うーん。

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