凍りのくじら

知っていましたか?

私も敬愛してやまないドラえもんの
藤子・F・不二雄先生が言う "SF" とは、
"Sciens Fiction" ではなく "Sukoshi Fushigi"
少し不思議の意味なのです。

今回は、そんな小話も交えつつ
不二子先生の偉大さを伝えつつ。
ココロを暖かく照らしてくれる素敵な
そして少し不思議な物語。
辻村深月の 「凍りのくじら」をば。

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顔では笑って、どこにでも溶け込んでるようだけど
本当はいつもどこにもジブンノイバショがなくて
ココロでは、うえーんうえーんと
誰か私を見つけて欲しいと願い、泣いている。

そんな高校生の理帆子がある夏の日、
一人の青年と出会い、次第に自分の隠された内面を見せていきつつ
自分の内面に、そして大切な私達に、気が付いていくのです。

著者の辻村深月先生は私と同じ世代なんですよね。
新進気鋭の人気女流作家! ということで
どーせうわべだけの薄っぺらい内容なんじゃないの?
って、ちょこっと色眼鏡で見てました。

ゴメンナサイ。
読み始めてすぐに、それが大きな間違いであると気が付きました。
エクセレント、そしてちゃんとSF。
終盤のビックリするような運びはバッチリと
"Sukoshi Fushigi" になっていて唸りましたよ!

文章も洗練されていて気持ちがいいのだけど
同世代ということもあるのかしら。
やっぱり、強く心に共振する周波数帯があるのがいいです。

小野不由美センセイの「屍鬼」を読んだ時の話で
自分は同じサビシサを探してるのかなあと思った、
と書いたけど、その時の感覚と似ていたかなあ。

とか、ちょっとうらぶれた気持なオトナにもちゃんと効く
不思議なポッケから飛び出した、ヒミツ道具のような作品なのでした。

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