「東京は、今日も雪ですね。」
宮部みゆき先生の初期の代表作「魔術はささやく」
魅力的なタイトルが気になりつつも読んでなかったけど
貪るように、行き帰りの電車で一気に読んじゃった。
もう、サイコーです。
ある人はマンションの屋上から。
ある人は地下鉄のホームから。
ある人は夜の交差点でタクシーに。
突如、何かに怯えるようにして飛び込んだ。
次は、私の番だ・・・。
そう。
何も関連のないように思われた、3人の女性の自殺事件は
実は巧妙に仕組まれたものだった。
とな。
本作は、宮部みゆき先生の二作目の作品だそうで
「魔術はささやく」
って、結局、これじゃトリックというかほとんど魔術じゃん!
という、やや詰の甘いオチもあったりなかったり、
少し時代も古いので、タネに新鮮味がない面もあったけど
これらをさっぴいて見ても、サイコーでした。
毎度の宮部ワールドおなじみの
登場人物の心理描写とか生いたちとか暗黒面に
抉るように迫る語り口はさすがすなあ。
相変わらず、ドロドロでエグいです。
かといって「火車」の様に、
二度と読みたくなくなるようなまでのキツさはなくて
読後感はすこぶる良く。
もう、思わず先生に嫉妬しちゃいそうです。

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