螺鈿迷宮

そんなわけで、またまた海堂尊。

デビュー以来「チームバチスタの栄光」から続く
病院サスペンス「桜宮サーガ」の3作目です。

これはすごい!

前二作までが東城大学付属病院の田口センセを主人公とした
土曜(火曜?)サスペンス劇場ノリの殺人事件簿だったのに対し
今度は主人公も舞台も他へ移り、内容もよくある殺人ニワカ探偵モノでなく
日本の終末医療の闇に迫った半ドキュメンタリー的な様相に。

金は生きている人間に使ってナンボ。
死に行く人間に施す医療など無駄でしかない。
そのように日本の行政は切り捨てるけど、
死を粗末に扱うような国に、未来はないのだ。

と、鋭く問題提起をしつつも、ちゃんとサスペンス劇場として楽しめちゃう。
気が付けば事件は、奇妙な形でジワジワと進行する。
まるで、いつの間にか死に至る病のように・・・。
だって、忘れちゃいけない、ミステリーなのだから。
うーむ、やられました。

前作までのスピンオフ的、ある種のキャラ萌えストーリーでもあるので
順序良く読んで行った方が絶対に面白いと思うけど
チームバチスタとかナイチンゲールとかが、まるで霞んじゃう。

今まで名前しか出てこなかった噂の氷姫「姫宮」が
縦横無尽、存分に活躍(?)するのも面白いけど
やっぱりすみれ先生か葉子みたいな、はねっかえり娘が好きです。
ん? 誰も私の好みなんて聞いてないか・・・。

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