おはなないない

おはなないない つらつらつるり

先日、ちょっと書いたように、鼻の手術をしました。

今日は会社を休んで
働いても働いて働いて働いて参ってます、な今日この頃。息が詰まりそうなこんなときは、そうだ、深呼吸だ。

ここ何年か、「鼻中隔湾曲症・肥厚性鼻炎」というひどい鼻づまりの症状に悩まされていまして。悩んだ末に7月末に夏休みを利用して手術をしてきました。

手術して症状は良くなったのかとか、術後の経過とか、人生初の入院&全身麻酔すはどんな感じだったかとか、費用はどのぐらいなのかとか。

おそらく同じ症状に悩まされている方が知りたいであろうことを、書き連ねてみようかと思います。(自分も手術前にとても気になってたことなので)

鼻中隔湾曲症・肥厚性鼻炎って?

鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)とは、鼻の右の穴と左の穴を区切っている軟骨(鼻中隔)が著しく湾曲して鼻の穴が狭くなってしまい、呼吸に支障が出る症状。

成長期に鼻中隔が周りより早く成長してバランスが崩れたり外傷によるものが主な原因だけど、成人後も少しずつ成長を続けるので、曲がってしまう人もいるそうです。
ちなみにほとんどの大人は多かれ少なかれ曲がっているらしいので、それだけでは、鼻中隔湾曲症とは言わないです。

もうひとつの肥厚性鼻炎(ひこうせきびえん)とは、鼻の奥にある下鼻甲介(かびこうかい)という、空気の通りを調整する粘膜が、慢性的な炎症によって厚く腫れ上がり、元に戻らなくなってしまう状態。
花粉症などが長引いて腫れたままになってしまうんですね。これは鼻中隔湾曲症の人がセットでなることが多いそうです。

自分の場合、5年ほど前から急に、左の鼻の詰まりが気になり始めました。
はっきり覚えていないけど、高校生の時に強くぶつけたことがきっかけで鼻がちょっと曲がってしまったので、それがきっかけかもしれません。
で、5、6年前にちょっと症状が強くなった花粉症がきっかけて、鼻中隔の曲がりに加えて肥厚性鼻炎を併発したのだと思います。

どのぐらい詰まっているのかというと、鼻水が少しでも出ると詰まってしまうので、年がら年中ほぼ1日中詰まったままで、実質、右の鼻だけで暮らしている状況。しかも鼻をかんでも全然通らない。

特に花粉症の時期になると右の鼻も鼻水で詰まりがちになるので、一日中、口呼吸で息苦しく、頭が常にボンヤリしたような状態でした。

治療方法や費用や期間はどんな感じ?

鼻中隔湾曲症は放っておいても自然治癒することはないそうで、根本的な治療は、鼻中隔矯正術という鼻の穴の中の粘膜を切開し、鼻中隔の軟骨を削って、粘膜を縫合するっていう外科手術です。また、肥厚性鼻炎の治療も、両側下鼻甲介切除術という手術になります。

日帰り手術の街クリニックも結構あるみたいだけど、自分が見てもらった総合病院では、いちおう数日間は鼻血が出続けて安静にしないといけないし、感染症のリスクがあるので、安全を期して入院という方針でした。

手術の入院期間は3泊4日。
私の場合、水曜の昼に入院、木曜の昼に手術、金曜は休んで、土曜の昼に退院でした。

費用は保険適用で、手術+入院で16万円程度。
その他に、最初の診察と検査が1万円強、全身麻酔の検査(手術の1か月前)が1万円強、退院後には、抜糸や経過のチェックなどで週1回の通院が1か月程度あり、そちらは計数千円ぐらいだったかな。
他にも初診料や薬代など細々とあったけど、全部で20万円前後だと思います。

最初に行った大学病院も同様の方針で費用も同程度とのことでした。(前の記事に書いたように、町の耳鼻科に大学病院を紹介してもらい、大学病院で自宅近くの総合病院を紹介してもらう、という運びでした)

ちなみに手術代と入院代は1ヶ月の自己負担額(年収により異なる)が上限を超えた分が戻る「高額療養費制度」があり、べらぼうに高くなることはないので大丈夫。

しかも昔は加入している保険組合に申請書を出す必要があったけど今は何もしなくてもOKなので便利になりました。
なお、1ヶ月の合計という縛りがあるので月を跨がないように注意が必要です。

あと、医療保険の入院保障に加入しているんだけど、そちらからは半額以下の7万円しか出ませんでした。
なんか、掛け金たくさんかかっているんだから、全額出たらいいのに残念だなあというのが正直なところ。

入院前の診察や検査など

5年前に一度、街の耳鼻科で見てもらったときに、レントゲンを撮って鼻中隔湾曲症と診断され、ちゃんと治すなら手術しかないよと説明されました。
とりあえず、鼻水を抑えるステロイドの点鼻薬(アラミスト点鼻薬)を処方されましたが、対処療法にしかならないし、一年中、というか一生薬を使うわけにもいきません。

手術もおっかないしどうしようかなあと、迷ってるうちに月日は流れ・・・。

頭がずっとボンヤリした状態というのは不快なだけじゃなくて、仕事のパフォーマンスに影響しそうだし、睡眠の質が落ちたりして認知症になるんじゃないかとか、そんな不安が頭をよぎったり。(実際にそんなことがあるのかは不明ですが)

と、そんな感じでとにかく気になって仕方がないので、勇気を出して手術に踏み切ることにしました。診断されてから5年、決断がめちゃめちゃ遅いですね。

手術前提て病院の診察を受けて、鼻の中を内視鏡でみたり、鼻のCTを撮ったり、鼻の空気の通りを測定したり。ちなみに左鼻は右の1/10しか吸えてないことが判明。右もスースーではないはずなのに。所要時間は半日ほど。

1ヶ月半後に手術日の予約を入れて、さらに全身麻酔をするってことなので、手術の1ヶ月前に、全身麻酔をしてもOKかの検査と。麻酔医さんから全身麻酔の説明を受けました。

こっちの検査はアレルギーや心電図とか肺活量など。こちらも所要時間は半日ほど。検査の一週間後に結果を聞きに行って問題なし。入院の予約を入れて、あとは入院の準備をして手術を待つだけです。

入院の準備

入院にあたり承諾書みたいなものとか、連帯保証人を記載する書類とか、看護師さんに渡す問診票みたいなものとかを記載したり。

あと、入院中の寝巻とかタオルをはじめ、ティッシュとか割りばしやスプーン、歯ブラシなどの日用品を提供してくれる「アメニティセット(1日数百円)」なるものがあり、これは頼むか、自分で用意するか悩んだけど、頼むことにしました。

鼻血がダラダラ出て汚れたら嫌だなあとか、手術後に身動き取りにくいのに箸やスプーンを洗うのが面倒かもしれない、と心配したからなのですが、結果的には特に必要なかったです。

パジャマと下着とタオルとボックスティッシュと、割りばしと使い捨てスプーン(またはお弁当用の箸とか食器洗いスポンジ)があればれで充分ですね。食器洗うぐらいの元気も余裕でしたし。
あ、そうだ、持ち物で耳栓は必須です。

また、通信環境は必須だよねってことで、モバイルWi-Fiルータをレンタル。
が、手術後の半日を除いて4日間仕事してたのに、テレワークのシステムの通信量をめちゃめちゃセーブしており、パケット使用料はたったの数百MB程度しかなく、これなら、スマホでテザリングした方が良かったなあと。まあ、結果論で仕方ないか。

入院1日目

手術の前日(水曜日)のお昼に入院。

人生初の入院&手術だけど、鼻づまり以外特にどこか悪いわけではないから、不安とか緊張とかがあるわけでなく、どちらかというと旅行にやってきたみたいな、非日常を楽しむ新鮮な気分。
6人部屋だったけど、私ともう1名だけ。おかげで隅っこの窓際のベッドが使えて快適でした。

入院後、小一時間でお昼ご飯。ミートソーススパゲッティか何かだったかな。
色んな人から不味い不味いと噂に聞いていた、生まれて初めての病院食は思いのほか不味くはなかったです。
ただ、おいしいかというと決してそうではなく。なんというか、うまく言えないけど、通常の食事から食べる喜びの成分だけをフイルタで抜き取ったような感じ。

人生において「食」のただ生きていくため以外の役割とは、なんだろうかと深く考えさせられる不思議体験でした。

その後は、本来なら読書したり映画見たりして、ゴロゴロと何もしない夏休みを満喫したかったけど、お仕事炎上中(ここ数年いつもですが)だったので、絶賛火消し作業に従事。

手術後はシャワーが浴びれないそうなので、夕方に入浴。

夕食を18時頃に食べて、その後は動画を見たりしてゴロゴロし、21時に消灯、就寝。
ちなみに枕が全然あわなくて、首がものすごく痛くなってしまった。

入院2日目(手術当日)

手術は2日目(木曜日)のお昼頃に開始の予定。

6時起床の後は、飲食禁止なので、朝ごはんはありません。
朝のうちに点滴用の針を手首のあたりに用意してもらい、ラクテック注(水分補給用)の点滴をブラブラ下げた状態で待機、もといお仕事して過ごしまして。

12時過ぎに手術着に着替えて、看護師さんに連れられて手術室へ移動。
主治医の先生と、病院を紹介してもらった最初の大学病院の先生の二人が執刀、他に麻酔医の先生と看護師さんが1名ずつという体制。思ったより物々しいですね。

初めての手術室の扉をくぐると、急に雰囲気が変わり、やたらと照明が明るくすべてが白く、そして寒い。
病院の他の所とは数段上の近代化が進んだ特別な場所という井出達で、なんだか宇宙ステーションの中に来たみたいだなという印象でございました。(いやまあ、宇宙に行ったことはないんだけどね)

先生方に挨拶してベッドに寝っ転ろがったら、毛布をかけてもらい。

「じゃあ、点滴に麻酔を入れてきますね~」

と言う声を聴いたけど、あれ、全然眠くならないな? 麻酔効かなかったらどうなるんだろうか?
などと訝しんだ次の瞬間。

「たまごさ~ん、聞こえますか~? 終わって病室に戻りましたよ~」

という声が遠くから聞こえ。一瞬何のことだか、全然わからなったけど、まさにポルナレフ兄さんのように

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
俺は、眠っていた自覚も何もないまま、いつの間にか手術が終わっていたんだ!

みたいな経験だったのでした。
時刻は15時少し前だったので、手術の所要時間は2時間半ぐらいだったのかな。
まじもんのタイムスリップです。

左右の鼻には綿球が詰まっており完全口呼吸な上に、口には酸素マスクが付いていて風が吹き込んでくるので、喉がカラカラで声が出ないし、少し動くだけで鼻血が出てしまうし、体がややダルいですが、不思議なことに、それ以外は痛みも何もなく。

でも、流石に仕事はせずに、止血剤と抗生剤の点滴を受けながら、とりあえず大人しく安静にして過ごします。

夕食には重湯とヨーグルトとヨーグルトが出たので(種類の違うのが2つ!)、それを食べたら、朝まで寝て過ごしたのだけど、さっき書いたように、鼻の方は痛みも何もないんだけど、酸素マスクは夕食前までつけていたせいで、喉が枯れてしまい、それがかなり不快であまり眠れませんでした。

入院3日目(手術翌日)

手術翌日の金曜日。

動くとすぐに鼻血が出るのと、手術の影響で微熱があるので安静にしつつ、朝に診察を受けた後は、ゆっくりお仕事して過ごしました。

切開した鼻の粘膜の回復を促すためには、綿球を詰めて乾燥を防ぐのがとても大事なのだそう。
微量の出血や鼻水やら膿のようなものがずっと出るので、綿球をしょっちゅう交換しなくてはならず。
ティッシュ箱と綿球を捨てるビニール袋が手放せない状態。

また、立ち上がったり起き上がったりするだけでも頭の方の血圧が上がるらしく出血するので、とにかく力を入れず、ゆっくりと動くことを心掛けて過ごしました。

入院4日目(退院)

手術から2日後の土曜日は退院予定。

出血もまあまあ治まって、綿球も数時間に1回交換すればいいぐらいの感じになりました。
朝の診察で、鼻の奥の方にある止血のための詰め物の綿を取り、問題なければそれで退院です。

詰め物を取る際、先生が

「血がドバドバ出て皆さんびっくりするけど、止めてたものが出るだけだから、びっくりしないで大丈夫」

とか言うじゃないですか。すごく不安なんですけど。

返り血を浴びないようにエプロンをしてバットを顔の下に抱えて待機。

「はい、行きますよ! せ~の~」

って、思いのほか勢いよく綿を引っこ抜くと、本当に血がドバドバと出て来てびっくりしました。
ちなみに、勢いよく行った割には痛みはなかったです。びっくりするだけで。

さてさて。

詰め物を取ってみて、一番最初の感想はというと

「あれ? 鼻がない!」

でした。

まるでエアクリーナーを取っ払ってファンネル化をしたかのよう。
あまりの吸気抵抗の少なさに、文字通り、お鼻がナイナイなのです!

鼻詰まりが酷いのは左の穴だけだと思っていたのだけど、右も肥厚性鼻炎で詰まってたのかな。
右の鼻の通りまで格段に向上していたのは驚きでした。正常な鼻の人は皆、こんなのなのか・・・。
これは、やばいぜ。

詰め物を取って、傷の状態をチェックしてもらい、特に問題がなかったので、退院が決定。
ただ、点滴が終わってなかったり、退院の手続きとか意外と時間がかかるようで。
ゴロゴロして過ごして、お昼頃に無事退院出来ました。

退院後の経過

退院後は週1回、1か月経過までの計4回の通院。

退院後は当面、綿球を詰めて、しょっちゅう取り替える必要があり。
綿球は止血ではなく患部の保湿が目的なので、鼻の穴にぎゅうぎゅう詰めるものではなく、呼吸が出来るぐらいに軽くふわっと詰め、血や鼻水で汚れたら小まめに交換してました。

なお、綿球を詰めた状態でも手術前よりも呼吸が格段に楽なので、一体どんだけ詰まっていたんだ?って感じです。
退院前に、詰め物を抜いた瞬間もびっくりしたけど、この事実に一番びっくりしたかも(笑)

傷が治るまでの綿球以外の注意点は、激しい運動とか熱いお風呂とか、強く鼻をかむとは出血の原因になるので控えたり。

あと、3週間ぐらいは、僅かな出血があったり鼻くそが大量に発生して詰まります。
鼻うがいを推奨されましたので「鼻クリーンS」という鼻うがい器と、専用の洗浄液(精製塩)の「サーレ」を購入し、朝晩の1日2回実施。

鼻うがいのハナクリーン│東京鼻科学研究所 – ハナクリーンS
ハンディタイプ鼻洗浄器。初めての方、お子様用に。1回150mlの洗浄液で鼻の中をきれいに洗えます。ボディプッシュ式なので片手で簡単に使えます。スライドノズルでコンパクトに収納。携帯便利で外出先でも使えます。

鼻うがいは、大昔に花粉症対策でチャレンジしたもののうまくいかず(その時はハナノアっていうのを使ってました)、苦手意識があったけど、鼻クリーンはとても使いやすく、説明書通りにやれば失敗しないし、痛みも皆無。特に最初の1週間は、鼻うがいのたびに不快な鼻の汚れが流れ出て、とても爽快でした。
今は傷もすっかり治っているけど、すっきりするので続けてます。

退院して1週間後の診察で抜糸して、綿球は卒業。
週1回の通院で粘膜の回復具合や鼻の通りをみてもらい、4週間後の診察で、無事、通院も完了になりました。

結局、手術してみて良かったの?

手術から1ヶ月半程度経過した現在。
結局、手術してみて良かったのか?

というと、鼻づまりが解消して頭のぼんやりが嘘みたいにすっきりして快適です。
痛みもなく、とくに不都合は発生していません。

9月になってから急に少し寒くなって鼻水が出ることが多くなり、少し詰まることが増えたけど、鼻をかめば通ります。
何を当たり前のことを、と思う人もいると思うけど、今までは通り道が狭すぎて鼻をかんでも効果がなかったんですよね。当たり前ってすごいなと・・・。

手術しようかどうか数年悩んでたけど、もっと早くにしておけば良かったなあと思っています。

そんなわけで、長々長々と駄文を書き連ねてきたわけですが。
同様の症状で、どうしようか悩んでいる方がいらっしゃったら、参考になれば幸いです。

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