七瀬がふたたび

七瀬ふたたび」を読んでから半年。

私の前にナナちゃんが戻ってきました。
あの事件以前の姿と、以後の姿の2本立てで!

というわけで、筒井康隆の七瀬三部作の
1作目の「家族八景」と3作目の「エディプスの恋人」を。

2作目の「七瀬ふたたび」が映画化されたそうですが
「雷桜」に続いて映画化作品の話なのはたまたまー。

20100705.jpg


エディプスの恋人が1977年。
なんと、これって自分が生まれる前の作品なんすよね。
すごい、全然古くない、全然色褪せてない。

三部作といっても、三者三様で、七瀬の役柄も違うし、
話のテンションや方向性も全然違 う。

点と点で結ばれた、三人の七瀬。
全く同じ作品でないみたいなのにそれでもやっぱり七瀬、
面白くってぐいぐいと引きこまれます。
そして相変わらず筆者のアブラギッシュなエロオヤジ趣味全開(笑)

溢れんばかりのイマジネーションに満ちた
絶対なる筒井ワールドにまたしても舌を巻きました。

「七瀬ふたたび」がわかりやすい超能力サイコバトル!
という感じのアクション系だったのに対して、
家族八景は人の心が読めてしまうテレパスの七瀬ならではの
皮肉たっぷり、エグめの愛憎が複雑に入り混じる痛快家族ドラマ。
特にこれは傑作だと思います。

一転、エディプスの恋人はサスペンス調で進んだかと思ったら
最後はスケールでかすぎて全く予想もしなかったシリアス神展開・・・。
本当にいろんな意味で「神」展開なのです、真意は読めば分かります(笑)

このキャッチーで面白おかしい話をするかと思えば、
急に思想めいたり、シリアスな話をしたり、
そしてどれもちょっと捻くれ者でシニカルな表情を覗かせたりというのが
筒井康隆の魅力のひとつなんですよねえ。

そんなわけで七瀬シリーズは筒井ワールドの魅力がたっぷりと味わえる
たいへんおすすめな絶品フルコースとなっております。

あ、ちなみに私は2→1→3と読んでしまいましたが、
これから読むなら普通に1→2→3がオススメですよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました