次はどれがいいかなあ・・・
と、古本屋さんをボンヤリ歩いていたら目が合った。
語感が気になるタイトルだなと。
戸梶圭太センセイの「溺れる魚」
不祥事を帳消しにする代わりに
とある公安刑事の近辺を極秘調査するように。
はみ出し者の若い刑事2名が、そう命じられたのをきっかけに
大企業を相手にした脅迫事件に巻き込まれていく。
愉快犯のはずが、気が付いたら何やら愉快ではない雰囲気に。
さてさて・・・というお話。
スリリングでスピード感溢れる展開もさながら
キャラも立っていてかなり楽しめましたよ。
ページの1/4を費やしたラストの数時間はなんだか映画的で
鮮やかさに舌を巻いてしまいそう。
会社でも自分自身にでも、漠然と世の中全部に対してでも。
何か不満で一発ぶっ放したい気分になってそれで、
吐きそうなほど全力で走って走って走って、
夜の地下歩道で、うおーっと思いっきり叫ぶような。
そんな泥臭さ汗臭さと、疾走感も好印象でした。
ちょっとエログロな描写が多いので嫌な人は嫌かも。
あとVTR250が活躍する追走劇は嬉しいけど
何故か登場するたびに「VTR250CCバイク」と称するのが
気になってしまったのが残念だったりしましたが
いやあ、すごく面白かったです。

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