これからの正義の話をしよう

読書生活

やわらか銀行ではありません。

アメリカ合衆国最高学府にして、人類の知性の頂と名高いハーバード。
その中でも指折りの人気の講義「JUSTICE」を体験受講することが出来る。

それが、マイケル・サンデル著「これからの正義の話をしよう」だ。

本題と関係ないけど、この帯の全能感。
こんな場所で写真を撮ってみたい。

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一昨年ごろに発売されるやいなやベストセラーとなり
いきつけの本屋にタワーを築き上げていた本書ですが
読みたくても重たくて高いハードカバーにはなかなか手が伸びません。
で、それが、やっと文庫化されました。

お題は「政治哲学」

普段はミステリとかSFの小説ばかりな自分にはなかなか縁のなかったテーマです。

この講義では何を議論するのかと言うと・・・
政治で意思決定をしていく上で、何を判断基準とするべきなのか?
そしてその決断は果たして「正義」にもとららないと言えるのか?
では、その正義とは? という、数々の価値観が共存して形成される
人間という面倒くさい生き物のコミュニティにおける永遠のテーマ。
(正確には違うかもしれません)

それを、数々の思想や事件などの事例を挙げて解説していく。
本当は、アメリカの大学の講義はディスカッション形式が一般的らしいので
サンデル先生との意見交換で作り上げる、一種のライブのようなもののようですが
一方通行でお話を聞くだけでも大変興味深いものでした。

◆◆◆◆◇

周知の通り、今日の社会において、1つの価値観が全ての人の価値観に
マッチすることはあり得ないわけだけど、我々は常に何かを判断しないといけない。

その問題は、政治に限らず、家族でもご近所づきあいでもマスツーでもいい。
最終的に特にリーダーは意思決定の責任というものが付きまとう。

自分は結構、かなりの気弱な優柔不断で人の意見に流されやすいくせに
これまた結構な独りよがりな面が強く、この二面性がうまく発揮されずに
超グダグダになることが多い・・・のは自覚はしてるんです、いちおう。

学校の一般教養で習うような「哲学」だと、それこそ古代国家で生まれた机上の理論とか
「どうとく」の授業(今でもあるんですかね?)みたいな時代劇的お涙頂戴ばかりで
嫌いじゃないけど、どこか嘘くさく説教臭いじゃないですか。

昔話なら「拝金主義の意地悪じいさんは悪」という事になっているけど
頭ごなしに悪いというだけで、ホリエモンの何が悪いのかは教えてくれないし。

それじゃ情とか一時の感情に流されグダグダの判断しか出来ない
スパイラルからは脱却できないわけです。

正義とは?
本書では大きく分けて3つの思想について議論されてる。

(1) 最大多数の最大幸福を追求すること→功利主義
(2) 選択の自由を尊重することである→自由至上主義
(3) 美徳を涵養することと、共通善について論理的に考えることが重要

これらの考え方はどれも、いい面も悪い面も含め
既に皆が普段の生活から自然と学んでいるものではあるのだけど
改めて考察していくと、こういう考え方をする人もいるんだなあと
思いも寄らない発見がたくさんありました。

そんなわけで、色んな考え方、それらのいいところ悪いところの
「現実的」な解説を聞くことが出来て有意義だったと思います。

共同体主義(コミュニタリアニズム)とかリバタリアニズムとか
難しい境目は正直理解が追いつかないんですが。
でも特に、どういう生き方をするにせよ、そこに美徳があるか否かは大事ですね。
例えばごはんは残さないとか、前の車を煽らないとか(チガウカ・・・)

総括として面白かったけど、話の整理がいまいちで迷子になる気もしたかしら・・・。

コメント

  1. かじか より:

    待ってました!!この本のインプレ!
    うずたかく平積みされていたけどハードってことで、えー日比谷線で片手無理!と買わなかった本。
    そのころ正義とは…と私なりに答えを出しつつあった(何と偉そうに!)頃だったので読まずにいました。
    やはり「社会における正義」を書いているのですね?
    真理と正義は違うのよね。
    ちなみに携帯とスマホはソフトバンクです★

  2. たまご より:

    >かじかさん
    流石お目が高い!
    しかし何故、新刊は馬鹿でかいのか。
    電子版で出せばいいのにって思うぐらいなのに、今時こんなんじゃ、ますます売れないですよ。
    書かれている正義は真理とも道徳とも違う、社会的な意志決定の場での話なので、
    学者がややこしいことごちゃごちゃ言いやがって!と思うところはあります。
    裁判に納得できず、打ち首獄門にしろよと思う時のような。
    マサヨシプラン安いですよね。
    学生時代、好きな子がドコモだったというリユウダケでドコモにして以来
    ずるずるとドコモに囲い込まれてます(アホや)

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